平日。午前10時のカフェにて
先週、平日の午前10時に6月に行なうセミナーの講師との打ち合わせのために、四ツ谷アトレの中にあるパン屋「Paul」の併設のカフェに行った。
店内に入った途端、何だか異様な感じを受けた。
なに???
店内を見回すと、談笑中のお客さんのほとんどが、グループは別々でもあるひとつの層であることに気づいた。
女性、30代から40代。控えめな色、デザインながらも高級そうで上品な服。やはり上品なバックに靴。醸し出す雰囲気も似ている。
なぜだかひと目で仕事をもっていない人たちだと分かった。
四ツ谷にはいくつか私立小学校がある。そこへ子供を送ってきたお母さんたちだ。多分だけれど、4月に入学したばかりの1年生のお母さんたちなんだろう。
お母さん同士の情報交換もあるのだろう。話は盛り上がって、ずい分長く店内にはいらっしゃったようだ。
きっと、こういう人たちを世の中では「勝ち組」って言うんだろうなぁ。
平日の午前中に、高級な服に身を包んで、お洒落なカフェでお茶をしながら談笑。
こういうのもよしだと思う。ひとつの生き方だから。
ひとつ気になるのは、皆さんが同じに見えたこと。同じような服と持ち物、髪型。
もともと嗜好が似ているからだとは思えないほど、余りに似ている。マニュアル通りなのか、人と違うとダメだというのか。
あまりに単一で少々悲しい。
単一といえば、「勝ち組」というのも単一の現われだと思う。勝ち負けを判定するには基準が必要だから、その基準を社会で共有していることが前提だ。
ビジネスの世界だったら、たとえば収益が基準として共有されていてもいいだろう。
でも人生にはいろんな「勝ち方」があっていいはずだ。自分が楽しかったり、やった!という達成感があったり、充実した時間を過ごしたり。それなのに、「こうならないとダメ」、「こうなることが全ての人たちの理想だ」とばかりに煽り、「この基準を満たすと勝ちですよ」として行動を制限する。
日本はとても息苦しい。
お母さんたちが同じように見えたのは、「勝ち組」としての基準を生きているからかもしれない。
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